2016/11/11

赤ちゃんは嘔吐してしまうことが多々あります。
赤ちゃんは胃の機能が未発達のため、もともと吐きやすいということがあります。
しかし、吐きやすいと分かっていても、心配するし焦ってしまいますよね。
ましてや、初めてのお子さんなら当然神経質にもなります。
今回はそんなあなたのために、赤ちゃんが嘔吐してしまった時の対処法をお伝え出来ればと思います。
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■赤ちゃんは何故吐きやすいの?
○赤ちゃんはもともと吐きやすい
少し前述しましたが
赤ちゃんは胃の形や機能が未発達のため、吐きやすい構造になっています。
おっぱいやミルクを飲んだ後に口の端からたらたらと吐く「溢乳」(いつにゅう)は心配ありません。
吐く回数が増える、飲むたびに吐く、体重が増えない、など他の症状が伴う場合は、病気の可能性があります。
○全身の症状が悪い場合はすぐに受診
吐く回数が少なくても、熱が有る、ぐったりしている、意識がぼんやりしている、けいれんを起こす、機嫌が悪い、
水分がとれないなどの症状がでたら受診をしましょう。
また緑色のもの(胆汁)を吐いたら、腸閉塞の疑いがあるので緊急で受診しましょう。
■まず確認すべき4つのこと
①水分がとれるのか与えてみる
嘔吐が続いて、水分が取れないと脱水症状の心配が出て来ます。おっぱいやミルク、麦茶、湯冷ましなど、何でも良
いので少しずつ水分を与えてみます。全く水分が取れない場合はすぐに受診を。
②体温を測り、他の症状がないか確認
体温を測り、元気があるか、食欲があるか、機嫌はいいかなど、全身の症状を確認します。また、発熱の他、下痢、
咳、鼻水、発疹などの症状が無いかも観察します。
③吐く様子や吐いた物の量を観察
授乳や離乳食、食事の後、または遊んでいるとき等、いつどのような状況のときに吐いたのかをしっかりと観察しま
す。また、どんな色でどんな内容物を何回くらい吐いたのかを確認します。
④おむつやトイレでおしっこの色を確認
水分がとれない、または少量しか取れない状態でおしっこが濃い、回数が極端に減っているなどの時は、脱水症状を
起こしかけている可能性があります。すぐに受診を
ということで、赤ちゃんが嘔吐したら病院に行く前にまず確認をしっかりとしましょう。
しっかりと確認しておくことで、受診時に適切な診断を受けやすくなります。
■嘔吐した場合の病院受診のタイミングの目安は?
【0歳〜3ヶ月の場合】
※低月齢の子は、脱水症状を起こしやすいので、注意が必要。唇が乾く、おしっこが出ないなどは脱水症状のサインなので急いで受診することを心がけてください。
〈緊急受診〉
□血液や胆汁(緑色の物)を吐く
〈時間外でも受診〉
□元気がなく、ぐったりしている
□頻繁に吐き、量が多い。(水分をとる以上に吐く量が多い)
□授乳の度に噴水のように吐く
□いつもと様子が違う
□おなかが張っている
□おしっこが出ない
□唇が乾いている
□12時間以上激しい下痢が続いている。
□吐いて激しく泣く
〈時間内に受診〉
□何度か吐いたが、上記のような症状がない
□くしゃみ、鼻水、鼻づまり、発熱、下痢等の症状がある
□数日にわたって吐き、おしっこやうんちの回数が少なく、体重がなかなか増えない
〈ホームケアでOK〉
□1〜2回吐いただけで、機嫌も良く、特に気になる症状がない
【4ヶ月以上の場合】
※反復して泣くのは、腸重積症、胆汁を吐くのは腸閉塞の危険があります。4ヶ月以上だとこれらの病気の可能性もあるので、頭に入れておきましょう。
〈緊急受診〉
□血液や胆汁(緑色の物)を吐く
〈時間外でも受診〉
□いつもと様子が違う
□元気がなく、ぐったりしている
□反復して泣く
□激しく泣く
□おなかが張っている
□おしっこが出ない
□唇が乾いている
□強い頭痛がある
□12時間以上激しい下痢が続いている
□38度以上の熱がある
□あたまを強くうった後に吐く
〈時間内に受診〉
□何度か吐いたが上記のような症状がない
□くしゃみ、鼻水、鼻づまり、発熱、下痢等の症状がある
□授乳後噴水のように吐くことが数日続く
□数日にわたって吐き、おしっこやうんちの回数が少なく、体重がなかなか増えない
〈ホームケアでOK〉
□1〜2回吐いただけで機嫌もよく、とくに気になる症状がない
■まとめ
いかがでしたか?
赤ちゃんが嘔吐したら、とにかくあせりますがまずは焦らずにしっかりと観察すること
状況を把握して、適切な対処をしてあげましょう。
それでも慌てることが多いと思うので
吐いたらまず
“顔を横に向け、吐いた物を取り除き、衣服を奇麗にしてあげましょう”
吐いた物でのどをつめない様に顔を横に向け
口の周りと、口の中をガーゼで拭いて奇麗にしてあげましょう。
その後、縦抱きにしたり、座らせたりして落ち着いたら衣服をかえてあげましょう。
まずは、落ちついて赤ちゃんを安心させてあげることも大切ですね。
少しでもこの記事がお役に立てば、幸いです。