■発達ダイバーシティ(発達多様性)
戦後から始まった今に繋がる現代教育
それが今限界を迎えて来ているように感じている。
今回お話するのは
これからの教育の選択をして行く上で頭にぜひ入れておいてもらいたい
“発達ダイバーシティ”という考え方
これは、要は様々な子ども達の発達などの多様性を受け入れようと言う考え方です。
日本の教育は、富国強兵を掲げた戦時中からの流れを強く受けている。
強い軍隊を作る為には、まず統一した言語教育が必要だった。
昔は九州と青森などの地方なまり同士の言葉は全く伝わらなかった。
そこで出て来たのが、我々が使っている標準語である。
この流れから、画一的な教育=皆同じことが出来ることが大事
ということで、協調性や学習面等様々な場面で同じくらいに出来ることが必要になって行きました。
そして、さらに経済の動きもより複雑化し
第一次産業➡第二次産業➡第三次産業
という流れで、産業自体も一人での農作業等をしておけばよかったものから
コミュニケーションを重要視するような経済構造になってきたという流れが有る。
そのため
現代の教育はより人並みに勉強ができて、人並みにコミュニケーションが取れる人材=同じような人材
を生み出す教育体制がずっと続いている。
しかし、実際の子ども達は違いますよね?
発達障害と呼ばれることが多いですが、集団行動が苦手な子(脳の構造上難しいことが多い)
がいたり、学習障害と呼ばれる子がいたりします。
本当に昔はある意味かくれていた部分
要は第一次産業などは、人と関わることも極端に少なかったため、こういった偏りやこだわりが
強く回りに影響を与えることがあまり無かったんですね。
それが、現在では第三次産業が主流で、コミュニケーションが仕事の上で非常に重要視されて来ているという
背景もあります。
こういった背景もあるので、より顕著になって来た訳ですが、今までの教育スタイルでは
全く現場は歯が立たないということも起きています。
かなりむずかしいことですが、これからは自分に合った教育環境を自分で決めて行く時代
がくると思っています。
画一的な教育がなかなか難しい、しかし多様性を受け入れる準備がまだ整っていない
それが今の教育の現場です。
しかし、オルタナティブスクールなどもあり
国際バカロレア教育(ディプロマの取得)を取り入れている学校
など世界に通用する優秀な教育環境があったり
逆に通信制高校などを使用し、集団活動ではない教育体制というものはあります。
つまり、少しずつですが、多様性に適した学校スタイルも有る訳です。
今すぐに出来ることは、あなたの子どもに多様性を感じている(少し他のこと違うな)なら
多様性を受け入れ手もらえる学校などの教育機関を探すことです。
これが非常に重要な時代に入って来ています。
全ての子どもは同じではない、だからこそ多様性があります。
前置きが非常に長くなりましたが、多様性を認めてもらえる環境作り
この考え方が、あなたの教育の選択肢を広げることになります。
■多様性とは何か?
多様性とは
少し前置きでも話しましたが、様々な偏りやこだわりなどのことだと思ってください。
人には得意不得意がある
みんな違ってみんないい
という考え方ですね。
しかし、これが実現されているとは到底今の教育環境では思えない。
要は一人一人の個性に合った教育を詠っているがまだまだ実現は難しい
というのが現状です。
それでも、子どもの可能性を伸ばすのはあなたです。
強調することが苦手な子に、協調性を徹底して学ばせる
これは何のためか?
要は社会人になって順応出来るようにする訓練ですよね?
教育は訓練ではありません。
本当の教育とは、多様性(その子の好きなもの、こだわり、考え方)等を受け入れ
ひたすらそれをやらせてあげること
これが本当の教育だと思っています。
教員はきっかけを与える存在、コーディネーターで有るべきですよね。
子どもの為にと言いつつ、個性を押し殺し社会に順応出来る人材を育てること
を力一杯やっている教育機関が多いのが現実です。
■どんな教育環境が良いのか?
では、どんな教育環境がいいのか?
単純にすべてを好きにやらせなさいということを私は話している訳ではありません。
あくまで多様性を受け入れていこうという立場で話をさせてもらっています。
ですから、公教育を否定しているのではなく
ただ何となく皆と同じ教育でいいや
ということを考えていることが危険だということをお伝え出来ればと思います。
それは、何度も出て来ていますが、あなたの子どもの多様性を否定することに繋がる教育かもしれない
からです。
ですから、子どものことを良く知ること
そしてその子にあった教育環境を出来うる限り整えてあげること
これがあなたの役目です。
適切な環境があれば、子どもは学習して行けます。
元来教育とは、“学びたい”という気持ちを持っている物に環境を提供してきたという経緯がありあます。
ですので、環境を整えてあげることが非常に重要です。
適切な環境とは
自分が好きなこと、興味があること、楽しいことが徹底して出来る環境
これが適切な環境です。
やらされている場合
これは適切な環境ではありません。
あなたの子どもが、自分からやりたいという学びの環境を真剣に考えること
これがあなたの子どもの教育の選択肢につながります。
教育の選択肢が広がれば、より大きな視野で進路選択をすることも可能になります。
■好きなことを徹底してやらせることの方が大人はめんどくさいんです
ただ、これを肝に銘じておきましょう。
好きなことをやらせる=忍耐が必要
なぜなら大人からすれば
意味の無いこと
将来役に立ちそうにないこと
絶対に無理だと感じていること
これらである場合が多いからです。
こういった場合に出やすい言葉があります。
私もですが
あなたも絶対にお子さんに一度は使っているかもしれません笑
それは
“現実を見なさい”
これです。
現実を見ることは非常に重要です。
しかし、いつどのようなタイミングでそれを見て考えて、決断するのか?
これを考えないといけません。
だって生まれた瞬間にこの子は絶対にこれだけは無理
という夢ってほぼ無いでしょ。
やれば出来るかもしれない
そういう可能性の固まりです。
あとは環境を整えてあげれるかどうか?
ここです。
ですから、子どもが興味を持ってやりたい
と言ったことは徹底してやらせてあげましょう。
現実を見なさいは楽な言葉
環境を整えなくていい様になるからです。
ですから、一度その言葉を押し込めて
ますは、環境を作ってあげてください
それが一番大事です。
■まとめ
いかがでしたか?
多様性という言葉は最近様々な分野でも聞くことが多いと思います。
阿部首相が言う「一億総活躍社会」
これもある意味、ダイバーシティの考え方ですよね。
適材適所
発達も様々ならもっと様々な教育環境を選んで行くべき
というのが私の考えです。
そして、今現時点でも選択出来る物がある
通信制高校だってそうだし
定時制も全日制も一選択肢
小中一貫校もそうだし
インターナショナルスクールもそう
フリースクールだって選択肢
発達が違うんだから、その子にあった環境を探すのがあたりまえです。
それでもみんな同じ小学校で同じ教育を受けることが重要だと思い込んでいる人が
多いと思っています。
視野を広げてみましょう。
子どもを見ましょう。
得意なこと、好きなこと、目をキラキラさせていること
そういったことをやった方が絶対子どもは成長します。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。