2016/11/11

を以前ご紹介しました。
その中で使用する
“恩物”
遊びで使用する積み木が代表例ですが
そんな恩物について今回はまとめて行こうと思います。
■恩物とは
改めて恩物とは?
子ども達が楽しく遊びながら、表現力や認識力、想像力を自然に学べる教具のこと
◎遊びが関連しながら発展出来る様に“基本的な形と色で多様な遊びを展開”
※恩物は第一恩物〜第十恩物を通して、子ども達が楽しく遊びながら
創造的な表現活動を出来る様に考案されています。
6色の球体で構成される第一恩物から丸い粒で構成される第十恩物まで
すべてシンプルな素材、形で出来ています。そのため形や大きさの
関連性を楽しみながら学ぶ事だ出来ます。
◎基尺と加工精度
※恩物の基本の形である立方体は辺の長さが3cmを基準
全てが3cmに関連する寸法になっているためいろいろ
な形を組み合わせ、遊びを発展させることが可能
このために恩物では一寸の狂いも無い様に計算し尽くされ
最高の加工技術で作成されています。
■恩物の種類
◎形
○、△、□という基本的な形で作られており、それぞれが関連し合い、遊びを
膨らませて行く事が可能です。
◎色
奇麗な色をしており、子どもの好奇心を刺激します。
◎大きさ
大きさも多くあり、それらを組み合わせる事で、大きくしたり
全く違う物を作成したりも可能です。
◎発展
一番良いところは、“発達に合わせた遊びが可能”
というところですね。
毎回毎回おもちゃをかうのではなく
それぞれの発達に応じて、遊びが広がる恩物は
子どもにとっても遊びやすい(連続性があるので)
物ですね。
◎第一恩物〜第十恩物
上記の様に、発達に応じてそれぞれの恩物があります。
これらを組み合わせることで、様々な遊びが可能です。
◎恩物のこれまで
これまでの恩物の歴史を見て行くと
幼児教育の父と呼ばれるフレーベルが
恩物を考案したのが、1830年
それから、どのように恩物が変化して来たかというと
大正時代
1960年代
今
流れを追って行くと、奇麗になっていますが
大枠は変わっていません。
100年以上変わらない形で作られている
それが伝統と歴史、そして効果のある恩物の特徴です。
■家庭で使用出来る恩物と具体的な使用方法
○第一恩物
第一恩物では、基本的な形の中でも精神的には理想の象徴として“球”
が選ばれました。子どもが初めてあう遊具として、柔らかな素材で作られています。
球が選ばれたのは、“動き”が伴うからです。この動きによって子どもの興味を引き出す
それを狙いとして作られています。
〈使用方法〉
・手で丸めたり、握ったり、転がしたりしてあげてください
子どももまねをして使用するようになります。
・乳児の頃は、寝ている上に吊るして上げて、それが見える様にして上げてください
それをじっと見る事から始まり、やがて手を伸ばし、自分で触ろうとします。
・2〜4歳になると、自分で上下左右に振ったりして、自分を中心に位置関係を知らせる遊び
をしていきます。
・4〜6歳頃になると、模倣遊び、ゲームへの応用、色の認識や数遊びにも使用できます。
○第二恩物
・球、円柱、立方体3体を選び、二者識別をテーマ
要はそれぞれの形が動いたり、あるいは動かないことを知るということですね。
➡
➡
こんな感じで比較したりしてあげると
形の識別がしやすくなったり
理解しやすくなります。
○第三恩物
・第三恩物のテーマは、立方体です。
分解と統合、部分と全体を知るということを意識しています。
そのため一個の立方体が8個に分かれるということを
伝えて行く形になります。
小さな池➡大きな池に発展させたり
なんて感じで遊ばせて行きます。
○第四恩物
・第四恩物のテーマは、直方体
分解の仕方の違いから直方体ができることを知ります。
空間を作って遊ぶということにも繋がって行きます。
○第五恩物
・第五恩物は三角柱が登場します
創作の自由が中心テーマですね。
自由に積み木を積み上げて、創作活動に取り組みます。
○第六恩物
・第六恩物では、理想的な建築をテーマに
さらに第五恩物と違う立方体の分解のされ方が登場
○第七恩物
・第七恩物は、今までと変わり面を表す色版ですね。
美的観念の高揚と調和を目的にしています。
第三恩物に載せてみたり
色版だけで形を作ったりも出来ます。
○第八恩物
・第八恩物は直線を表す棒ですね。
図案遊び等をしたりします。
○第九恩物
・第九恩物では、曲線を表す環になります。
全環と半環があります。
それらを使って遊びます。
今までの恩物との組み合わせ
発展模様等作成!!
○第十恩物
・第十恩物では点を表す粒ですね。
2点➡線 3点➡面
という風になることを学ばせて行きます。
これを基に
というような物も作成できることを伝えて行きます。
恩物の遊び方についてもっと知りたいという方には
この本がオススメ!参考に1冊あると便利です。
フレーベルの積み木に関しては
本場ドイツで作られているこちらがオススメですね。
■まとめ
フレーベル教育法で重視されている恩物
について今回はお話してきました。
10種類の恩物は計算され尽くしたものであり
子どもに発達に応じて、認識してもらいたい事
感じてもらいたい事
伸ばしてほしい事をそれぞれ伸ばす事が可能です。
その意識をもって遊ぶだけでも
子どもの成長は大きなると思います。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。