不登校児童がフリースクールを選ぶ際の3つの正しいポイント
1、学校への復帰を前提とした受け入れであるかどうか
2、自立を助ける適切なサポート態勢が整い機能しているかどうか
3、保護者と学校で、十分な連携・協力関係が取れているかどうか
これら三つがフリースクールを選ぶ際に重要視しなければならない3つのポイントです。
不登校児童の一つの選択肢である「フリースクール」
さまざまな形でのフリースクールがあるのが現状です。
そのため、安易に家が近いからという理由だけで
フリースクールを選ぶのは、少し危険です。
上記にあげた3つのポイントが何故重要になってくるのか?
それは、学外の施設に通っていることで
その出席に関して、出席扱いになるかどうか
この部分が大きく関わってくる事になるからです。
日本では不登校問題が大きく取り上げられてからは
積極的な不登校支援がなされています。
特に義務教育機関である小学生、中学生への対応は急務でした。
現在、不登校は誰にでも起こりうる現実の課題とされています。
そのため1992年からフリースクールでの通所が出席と見なされるようになってきました。
この出席扱いになるか、どうかは上記にあげた3つのポイントが非常に重要です。
基本的に出席扱いになるかどうかは、学校長と教育委員会が連携して判断するため
学外施設と学校、教育委員会の連携に関してどうなっているのか?
を知る事は、通わせる保護者の方にとって非常に重要なことです。
これがまず、大前提として3つのポイントが大事なる理由です。
■フリースクールの体制
さらに、フリースクールの形は現状一つに定まっている訳ではなく。
その中身はスクールによって様々です。
基礎的な学力をしっかりと学ばせるところもあれば
逆に自由に自分の過ごす事を目的に置いているスクールもあります。
またカウンセラーに相談する仕組みがあったり
医療機関と連携しているところもあります。
さらに、学校への復帰を前提としているか、どうか
これは非常に重要なポイントではないかと思います。
何を目的に振りスクールを運営されているのか?
これらの部分もしっかりと確認をとって置く必要があります。
お子様の現状に合わせて、果たしてどのフリースクールがいいのか
ポイントを絞って検討することも必要です。
上記の3つのポイントに沿って
フリースクールを選んで行く事が
その後のお子様の進学などに大きな影響を与えてしまう事になるので
いくつかのフリースクールを検討していくことが望ましいです。
■高校の学外施設への通所の出席扱いについて
1992年から、小学生、中学生のフリースクールなど学外施設への通所が
出席扱いとされてから、19年後の2009年には、高校の学外への通所も
出席扱いにしていくことで、不登校の生徒の選択肢の幅を広げようとしている動きが
出ています。
文科省からこのように伝えられていますが
現状のフリースクール全てで、高校出席の扱いにはまだまだなっていません。
2009年時点では約全不登校生の5%ほどしか、出席が認められていません。
義務教育から外れる高校生
言わば、行きたくなければ行かなくていいという枠になってしまうため
制度化がなかなか厳しい様です。
ただ、高校生卒業資格がないと就職さえままならない日本
不登校生徒がこれだけ多くなってくると、この部分は今後制度化されて行くと思っています。
■不登校で現状高校卒業資格をとるための選択肢
①通信制高校
②定時制高校
③専修高等学校
④高校卒業程度認定試験(※試験に合格しても、高卒資格にはなりません)
などがあります。
このような選択肢から自分にあったスタイルを検討していくことになります。
この辺りのが学校種の違いについても、次回しっかりとお伝えして行きます。
一番誤解が多いところだけピックアップしてお伝えしておくと
④は高卒資格はもらえないということ
昔で言う大検にあたるもので
あくまで、大学を受験出来る資格です。
そのため、大学受験をしなければ
最終学歴は中卒になってしまいます。
この辺りの認識はなかなかされていない方も多いので
ぜひ頭に入れておいてもらえたらと思います。
ただ、通信制高校で高校卒業程度認定試験を組み合わせて
利用する事で、単位履修を減らせたりすることもあるので
この辺りもまた次の機会にお話していこうと思います。
今回はフリースクールの選択について少し知識を持ってもらえたら幸いです。
ポチットしてもらえるとうれしいので、宜しくお願い致します。